参拾ウン年前の自分に逢いに北海道

9月2日。雨も上がり、運転も楽になりそうだ。他に宿泊客もいない宿で朝風呂、朝飯をいただき満足。9時半前にエンジンスタート。美幌、小清水、斜里と快適なドライブ。行き交う車も格段に少ない。寒い準備をしてきたが、半袖シャツとハーフズボンが重宝してる。

オホーツクを左手に見ながら国道344号を目的地に進む。知床自然遺産の看板が目に付き始め、いよいよ半島を横断する最高地点にさしかかった。知床峠では眼前に羅臼岳の雄姿が広がった。ここから一気に羅臼の海へ下る。
朝飯三杯はやはり堪えた。昼飯は抜きでその分、今夜こそ居酒屋だ。街には羽振りのよかった漁師目当てにいくつもの呑み屋がある。しかしニシン景気も遠い昔話。ネオンも提灯も今は輝きを失っている。現在、羅臼を知るのは昆布、そして「北の国から2002」のロケ地。いまでも気まぐれな観光客が訪れる。15時前、飛び込んだ民宿では「かにめし」の材料であるごぼう、人参を刻んでいた。これは民宿の朝食に、また「道の駅・知床らうす」で販売するという。

民宿のシャワーを浴びながら、拝借した洗濯機を回した。海風のせいだろうが、やはり夕方の空気はキリッと締まってきた。荷物から長袖フリースを引っ張りだした。街の真ん中の民宿を選んだ理由はモチ、居酒屋だ。地の魚でキュッと。パソコンを叩きながら18時を待って、玄関から歩いて30秒の「万年青」(おもと)に座った。ビールに焼酎のお湯割りと、夜が更けていく。

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