参拾ウン年前の自分に逢いに北海道

30年以上も前、初めて北海道に渡った。釧路から弟子屈、網走、紋別をオホーツク沿いに稚内まで自転車で走った。往きは東京からフェリー、帰路は夜行列車で函館、青函連絡船で青森、そして寝台で上野へ駆け抜けた。

雨降りつづきを口実に7日までの一週間、今度は旭川、北見、羅臼、紋別、稚内、留萌とぐるり半周を考えた。一泊目の宿だけ確保し、あとは行き当たりばったり。飛行機とレンタカーを利用する以外、当時と変わらぬ旅行スタイル。

退職、一周忌、新盆と行事も続いた。田畑に大きな草を生やすことなくここまでこれた。連れや子供らも幸い達者、身の丈で暮らしている。夏の旅行シーズンも終わり、稲刈りや彼岸を控えた今、30うん年前の自分に逢いに北海道にきた。

9月1日。スカイマークで旭川空港、14時。天気は上々、予約していたオリックスレンタカーで行動開始。軽「アイ」は力はイマイチだが、快適な走りだ。層雲峡に入る前から雨が強くなり、途中観光も一切あきらめて17時前、予約した北見市郊外の温根湯のビジネス旅館に転がり込んだ。
そりゃ、ねえべぇ。一泊朝食付き、5,250円と想像を超えた料金。年季のいった木賃宿の趣、4,500円が相場では・・・。外は依然と雨足が強い。仕方なくコンビニで仕入れた冷やし中華、柿の種を肴に発泡酒、小瓶ウイスキーで晩酌となった。明日は行きたかった、羅臼を目指すぞ。

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